CATのゆったりライフ

日々生活の中で興味のある事を書いてます。

ZCASHを送金してみた

こんにちわ!CATです!

明日は休日なので、夜更かししてます。

今年も終わりに近づいてました。昨日の自分より少し成長する事を目標にしてますが、来年の自分は今年の自分よりどれだけ成長できるか楽しみですね。

 

 

  • ZCASHって何よ

 皆さんはZCASHを送金した事はありますか?いわゆる匿名通貨は日本ではコインチェックが取り扱いをしてましたが禁止になりました。ZCASHはビットコインをベースにプライバシーに配慮した仮想通貨でアルゴリズムPOWです。Saplingなどのハードフォークを実施したり、開発サイドにマイニングされた2割を割り当てる等の特徴を有しビットコイン をベースにしながらも独自の進化を遂げてます。

 しかしながらAMLによって韓国の取引所や日本の取引所は上場廃止してしまいました。その一方でビタリクやスノーデンからは「Cool」と評価され、ビットコイン ミリオネアとして有名なウィンクルボス兄弟が投資しており実際に彼らのサイトには記載があります。

winklevosscapital.com

 

  • ウォレット選び

 パブリックチェーンの場合、受信者は送信者のウォレットをトレースしてどれだけ持っているのか調べる事が出来ます。受信の都度アドレスが変わるウォレットもありますが、調べればおおよそ見当がつきます。

z.cash

 一体どのようにプライバシーを守っているのでしょうか?ZECWALLET Liteというウォレットを見てみましょう。このウォレットは携帯・PC用の両方があります。

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 上の方にZ(Shielded)AddressとT(Transparent) Addressの2つのアドレスがあります。ZCASHは通常二つのアドレスを保有しておりZ Addressは自分のアドレスとその残高がブロックチェーン上からは判別できなくなります。2種類のアドレスがあるため

  1. t Address→t Address
  2. t Address→Z Address
  3. Z Address→t Address
  4. Z Address→Z Address

の4パターンの送受信ができます。送受信をする前に肝心のウォレットがないと何もできません。

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 ZCASH公式サイトが進めるウォレットはこの4つです。ただZecWalletのフルノードは重いです。数十GB使うのでZCASHを保有するだけならもったいないです。Nighthawkというウォレットはお勧めしません。起動するたびに画面がぐるぐるして動きません。Unstoppableってウォレットは様々な仮想通貨と一つのウォレットに入れる事が出来るのですがShielded Address(Zアドレス)しか使えません。これは結構問題です。現在取引所でzアドレスに送金できるのはGeminiだけだった記憶。今回はKrakenで購入して送金テストをしてますが直接Unstoppableには送金できないのです。そうなってくると携帯アプリもあるZecWallet Lite一択になります。

 

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 まずは取引所からウォレットに送金してみました。これはtアドレス→tアドレスのトランザクションです。トランザクションは下記のサイトから確認できます。

explorer.zcha.in

 さすがビットコインをベースに作っただけある。丸わかりですね。

 ではtアドレス→zアドレスに送金してみます。

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 インプットのtアドレスと送金金額が丸わかりですが、アウトプットは1つのアドレスがあると分かるだけで送金先アドレスと受信金額が分かりません。もっとも片方が分かっているのだから、受信金額は想定できますね。。。。次はzアドレス→zアドレスへの送金です。

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 送金アドレスも受信アドレスも金額も全て消えました。確かに匿名やな。。。最後にzアドレス→tアドレスですね。

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 送金側は送金金額とアドレスは非表示ですが受取側は送金金額とアドレスが表示されます。これ調べようと思えば調べれそうですね。

 

  • zk-SNARKs

 今回見たように送金側と送金金額を匿名化する事が出来る技術をzk-SNARKs(ゼットケー・スナーク)と言い「ゼロ知識証明」と呼ばれてます。

crypto-times.jp

 クリプトタイムズに説明がありますが、私の理解だと「鍵を見せる事なく鍵を持っている事を証明する」技術です。例えば私が河野太郎だとします。私が河野太郎であれば本人しか知り得ない情報を大量に質問され、それに答える事で限りなく本人である事を証明できると言う方法です。じゃあ、これで匿名化した送金をする事が出来るでしょうか?個人的には現時点は匿名化出来ないと思ってます。

https://zcha.in/statistics/transactions

 こちらのサイトを見て頂くと分かりますが、匿名化された取引は10分の1程度で少ないのです。匿名化した取引が少なすぎて送金した時間帯で追跡できますね。しかしながら最近は匿名化送金が増加しており匿名化した送金のコストも以前より改善されてます。取引量が増えれば匿名化の効果はあるかも。送金手数料は0.001ZECだったから7500円なので7.5円でした。

 

  • 匿名化は悪か?

 匿名化はAMLの観点から禁止すべきだと言う意見もありますが、ビットコイン のようなパブリックチェーンだと結構追跡できます。またZCASHはプライバシーを本人の管理下に置く事を目的としており、「Viewing Key」と機能があり第三者が見るキーを渡す事ができるようですね。MONEROのように全く取引が分からないのではなく、送受信者が匿名化を選択できる事がCOOLなのです。言論弾圧を受けて情報を入手できない国の人々がTorを使うようにZCASHもそのような立ち位置になるのでは?と予想してます。自分が見た世界が全てでない事は認識した方が良いかもしれませんね。それでは!

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