CATのゆったりライフ

日々生活の中で興味のある事を書いてます。

仮想通貨革命を読んで2

こんにちわ!CATです!

 最近仕事が忙しくてブログの書き溜めができてません。。。大体、1ヶ月分くらい書いてるんですよね。気付いたんですが、野口さんの本あんまり書く事今の時点ありません。。ビットコイン とは何か?を簡単説明するしてるか、中島って人も野口さんも経済学者なので経済面から説明してるんですよね。違う側面からアプローチしないと自分の成長がなさそうだな。。。

 

 

 野口さんはビットコインの経済活動に対する影響を現在の社会の支払い手段を考えることから切り出してます。支払い手段は現金+預金でマネーストックと言います。預金通貨は範囲を拡大するとM1、M2、M3ってなります。

 大学時代に勉強したけど未だにM2とM3そんなに違うのか分からんw彼は結局、目に見える硬貨や紙幣が存在するけれど支払い手段としては預金送金を使ってない?預金って単なる数字で情報だよね?って言いたいみたい。

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 ビットコイン は通貨か?って言われると、最近だとコモディティって見解が多いですね。ビットコイン で支払うのって代物弁済になるんかね。 

 

 現在の金融システムは信用創造を前提に成り立ってます。バランスシートを使って説明しますが、簡単にするために法定準備預金は考慮しません。

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  1. 山田銀行はA社から預金100万を預かります。預かり預金は負債で現金を資産で取得。資産・負債はそれぞれ100万です。
  2. 現金をB社に貸します。B社口座に入金すると現金・預かり預金100万
  3. C社にお金貸してC社口座入金すると現金・預かり金100万

 この流れをみているとバランスシートが膨れ上がっているだけで現金自体は100万のみで変わりないですが、債権債務が増えて貸方借方共に300万になってます。このようにお金が増えていく事を信用創造と言います。

 このシステムの怖いところは現金は結局100万しかないので、A、B、C社が同時に現金を引出そうとすると破綻する事です。勿論、短期的な資金需要のために短期金融市場があり各銀行間で資金を融通出来るし、山田銀行が潰れるという不安を緩和するために預金保険制度もあるし、最後の砦として中央銀行が資金を貸してくれます。ただこれらの仕組みは信用が揺らがないようにするための施策で、実際に取り付け騒ぎが起きれば脆く崩れ去ります。

     The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank

https://blockchair.com/bitcoin/block/0

 このコメントはビットコインジェネシスブロック(2009-01-04 01:15:05)のコインベースデータに記載された内容です。ナカモトサトシが残したと言われていますが、イギリスのタイムズ紙の見出しで「イギリスの財務大臣が2度目の銀行救済の瀬戸際」という意味です。ビットコイン の誕生は2008年9月15日に起きたリーマンブラザーズの経営破綻を端に発して連鎖的に金融危機が起きた翌年でした。

 現在の金融システムが信用を前提としている事の疑問を抱いてたのでしょうか?ビットコイン は中央集権ではなく分散型、信用を前提としないトラストレスと言われている所以ですね。仕組みを勉強すればするほど、人を信用してない仕組みだなって思いますね。

 

 野口さんは経済に明るいので仮想通貨の本なのに、経済分野に記載多いですね。前回書いたように中央銀行通貨発行権を持っていると財政が膨張する事を指摘していました。野口さんは日本は景気をよくする事を目的に金融緩和を実施しておらず、雪だるま式に増える政府の借金(国債)の増加を止める為に実施していると主張してます。

 前の章で信用創造について書きましたが、景気を良くするなら 

マネーベース増 → 信用創造 → マネーストック

の順で効果が出ますが、日本はマネーベース(日銀が市中銀行にマネーを供給)が増加するのみでマネーストック(預金通貨)が増えてません。マネーストックが増える手を打つべきなのにしてないのか、効果ないのか。。。

 「政府が支出を増やす為に国債を発行してそれを中央銀行直接買い取る事」を財政ファイナンスと言います。政府が国債を発行しても誰もお金を貸したくないなら金利は暴騰しますが、市中銀行が買います。市中銀行国債を買って日本銀行に転売して利益を得ます。政府の国債を直接に日本銀行が買ってないから財政ファイナンスに当たらないって解釈ですね。

 日本銀行国債を買い取って日銀にある市中銀行当座預金にお金を入れときます。普通なら市中銀行はそのお金を誰かに貸して収入を得るんですが、大量に当座預金に眠ってるって感じ。政府のバランスシートが巨大になっていきますが、まさしくハイエクの危惧していた財政の膨張ですね。。。いつまで膨張し続けることが出来るのか。

 

 野口さんの本を読んでると、ほぼ理解してる事なのであまり書く事ない。。。既にほぼ読み終わってしまいました。まだ補論があるのでもう一回位ブログに出来るのですが、それで終わりですね。それでは!

 

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