こんにちわ!CATです!
最近物価が上がってませんか?ここかしこで値上げが起こってます。
家賃の値上げがない事が唯一の救いですねw
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それぞれの通貨
各国にはそれぞれ通貨があるのでツラツラ書いていこうと思います。
USD
- 国際取引における決済通貨として使用され
- 他の通貨の価値判断基準にされ
- 他の国の外貨準備
として使われます。大体の通貨はドル建てで判断されるし貿易取引もドル建て外貨準備に至っては世界の準備高の6割を占めており、ドルは基軸通貨と考えられてます。第一次世界大戦前はイギリスのポンドが基軸通貨として取り扱われていました。
こちらはドルのLIBORの推移です。LIBORとはロンドン市場における銀行間の取引金利で信用不安に陥ると銀行間市場の金利が上昇すると言う現象が起きます。安全資産であるドルを手元に置いておきたいという現象が起きるからです。このようにドルは基軸通貨であり安全通貨としての地位を保持し続けています。
EUR
単一通貨ユーロの発足は半世紀に及ぶ欧州統合の歴史の延長線上にありました。ユーロ圏に参加する条件として経済・財政の収斂も規定されています。ECBが存在するためヨーロッパの各国はそれぞれの中央銀行を持っていません。普通の国が金融政策と財政政策を使って国を運営するのですが、中央銀行がないためユーロ圏内の経済格差が大きいとECBの金融政策が効果的に発揮できないからです。
ユーロを使った通貨統合は通貨交換コスト・変動リスクがなく企業の資金調達が容易になりユーロ域内の価格透明性が高まるメリットがあります。デメリットが顕著に現れたのはギリシャ問題ですね。ギリシャ問題については以前書いたので下記のブログを参照ください。ポンドについては以前も書いたので割愛します。
ギリシャ危機を経てユーロの通貨の信認は失墜しましたが、ユーロ圏内の経済規模・人口・外貨準備金としてのプレゼンスの増加でユーロとドルはコインの表と裏のような存在となっています。
CNY・CNH
2011年中国の名目GDPが日本を抜いて世界第2位に浮上しました。また2015年IMFが特別引き出し権(SDR)と呼ばれるIMFの準備通貨に人民元を採用することを正式決定しました。SDRとはIMF加盟国がIMFがいざという時のために保管している準備資産(外貨)を融通できる権利です。SDRは加盟国の出資割合に比例して国ごとに割り当てられ、引き出す事ができます。準備資産はドル・ユーロ・人民元・円・ポンドなどの通貨バスケットです。
人民元を考える上で金融のトリレンマが重要になります。簡単に言うと
- 自由な資本移動
- 通貨の固定相場
- 独立した金融政策
この三つは同時に成立しないと言うものです。中国としては固定相場で独立した金融政策を取りたいため自由な資本移動を規制してます。(他にも要因はあると思いますが)現在、中国は固定相場でも変動相場でもなく、管理変動相場です。
中国人民銀行が毎朝発表する中央値から上下2%に変動が固定されている相場で、以前はドルペッグしてましたがバスケット制を導入しました。
AUD
AUDは資源通貨の代表格と言っていいでしょう。金利が高くオージーと呼ばれています。オーストラリアは石炭・鉄鉱石・金など天然資源に恵まれており、金や原油の商品相場が上昇するとAUDも上昇する傾向があります。中央銀行であるRBAは雇用統計・インフレ率が政策判断の材料でで、AUDは市場全体のリスクオン・オフにより左右されます。